2023.05.20
お知らせ
セルポートクリニック横浜所属の辻医師らの研究成果が「日本形成外科学会会誌」に掲載されました
セルポートクリニック横浜所属の辻医師らによる研究成果が、「日本形成外科学会会誌」43巻5号に掲載されました。
乳房切除術後の5人の被験者を対象に、培養自家ASCs※1によるStep-CAL※2を実施し、治療完了6か月後に観察を行い安全性、再建乳房の体積復元率と整容性を評価しました。その結果、5人の患者全てにおいて治療期間を通して臨床検査の異常及び治療に起因する有害事象は発生せず、再建乳房の形状は全体的に良好であることが認められました。この研究成果により、培養自家ASCsを使用したStep-CALの安全性と有効性が示されました。
本研究は、株式会社バイオマスター倫理委員会及び大阪大学第一特定認定再生医療等委員会(the First Certified Special Committee for Regenerative Medicine, Osaka University)の承認を受け、厚生労働省に申請し受理されたものです。
※1ASCs:adipose-derived stromal stem cells (脂肪由来幹細胞)
※2Step-CAL:脂肪にASCsを加えて注入することで、注入脂肪の生着率を向上させる乳房再建技であるCAL(Cell Assisted Lipotransfer) をさらに発展させた技術。CALを数カ月間隔で複数回に分けて段階的に実施することで、乳房再建の成功率をさらに高めることができます。本研究においては被験者は、4~6ヶ月間隔でCALを計3回実施しました。
<論文名>
培養自家脂肪組織由来幹細胞を用いたStep-CAL法による乳房切除術後の乳房再建に関する臨床研究